母は掃除が苦手だったので、私はたまちゃんの家の綺麗さにいつも感動していました。
遊びに行くと窓枠とかドアの溝とか巾木とか我が家では誰も見向きもしない箇所を掃除していて、同じ団地なのに高級マンションかのような品格を漂わせていました。
たまたまなんですが、壁に虹が出ていたことがあって(それは家の綺麗さとか関係ないんですが)、めちゃくちゃ綺麗な家だぁぁぁあ!!と感激しました。
私自身だらしなかったし整理整頓できなかったのでこの人達は選ばれし綺麗好き人間なんだろうなーと思って尊敬していました。
トイレ貸してお願い!!と何度も頭を下げて、たまちゃんも仕方なくかしてくれました。
足跡でバレるからといわれティッシュの上を歩きました。
たまちゃんとは綺麗な石をあつめたり、葉っぱを集めたり、砂場で貝を探したり、かなり女の子らしい遊び方をしていました。
あと、動物の死骸を集めて墓を作るという狂気じみた遊びもしていましたが、もちろん優しい気持ちでやっていました。
玄関まで、母が怒号と共にドスドスドスドス!!!
と歩いてきて、それだけでめちゃくちゃ怖かったです。
子供にとっては凄い圧力だったと思いますし、そういう凄む行為だけで凄いストレスを与えてしまうと思うので、必要以上に子供を怖がらせる行為はするべきではないなと思います。
お腹を蹴られているとき、おそらく母は加減してくれていたのでお腹はそんなに痛くなかったんですが、背中に絵本の背表紙が当たって痛かったです。
謝っても意味はなくて、母が落ち着くまで殴られ蹴られました。
許してくれるまでひたすらに謝り続けました。
トイレを借りたことも、心から悪いことだと思って、自分はなんて恥ずかしいやつなんだろうと思ってことをよく覚えています。
今考えるとトイレ借りて怒るとか、たまちゃんの親もどうかと思うし、それで私を殴る母も本当どうかと思います。
けど子供の頃の私は親の言うことが正しいと思っていたので、殴られてることも怒鳴られてることも自分のせいだと思い込み、ひたすらに反省したのでした。
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